バンドー化学は5月24日、東京・京橋の東京支店で決算説明会を開催し、武田克己・総務部長代理が概要を紹介した。
同社の17年3月期連結決算は、売上高が883億8700万円で前期比5・2%減、営業利益は58億9600万円で同1・1%減、経常利益は65億7100万円で同3・3%増、当期純利益は49億5100万円で同12・9%増だった。
武田部長代理は、売上高については「円高の影響で減収になった」と説明。営業利益は、為替影響および減収による粗利減少が減益要因となり、前期に比べ6400万円減益となった。
一方、純利益は、2008年3月期の約52億円に次ぐ、49億5100万円となり、史上2番目の利益になった。その主な要因として、為替差損益と持株法投資損益等が改善したこと、前期税金費用が減少したことを挙げた。
セグメント別の売上高では、自動部品事業は403億2000万円で同5・9%減、産業資材事業は314億4600万円、同5・0%減、高機能エラストマー製品事業は、149億1400万円、同4・5%減となった。
営業利益では、自動車部品事業は29億3700万円、同11・6%減、産業資材事業は19億9100万円、同3・5%増、高機能エラストマー事業は2億9400万円、同61・3%減となった。
産業資材事業の増益要因には「より利益率の