ゴム・プラスチックの押出成形と電線製造機械の2部門を柱に展開する三葉製作所(本社=東京都品川区・堀内健一社長)。
前期(16年10月期)の需要動向を振り返ると、4年連続で増収を推移。主力のゴム押出成形の動きが良く、他の部門も業績に寄与しているという。その結果、目標を掲げた売上高30億円を達成。利益面については、通期目標の営業利益率10%も成し遂げた。
国内外の販売比率では、海外が70%で国内が30%となり、堀内社長は「通常、海外比率は30%台を推移しているが、前期に関しては倍以上の伸びを見せた」とし、特に東南アジアを中心に日系企業向けに大幅に伸長したという。
上半期(16年11~17年4月)の動向は前期に引き続き海外の動きが堅調で、メキシコが業績に貢献した。通期の見通しは、売上高25億円と前期よりも下方修正しつつ、利益面は前期と同様に営業利益率10%を確保していく計画だ。
堀内社長は通期について、今期は工場設備を重視するとした上で「5sや設備の老朽化対策を徹底し、トヨタグループのTSS(TOYOTA Sewn―products management System)のコンサルタントを入れ、取り組んでいる」とし、生産性をさらに高めていくことを強調した。
同社は、クラウスマッファイ・ベルストルフ社との業務提携をして以来、タイヤをはじめ、シート、コンパウンド、大型ロール関係など品揃えが豊富になり、樹脂に関しては、押出成形分野のアプリケーションは