カーボンブラック特集 16年出荷は3.4%減 17年需要は微増を予想

2017年06月05日

ゴムタイムス社

 カーボンブラック協会がまとめた16年年間のカーボンブラック品種別実績によると、出荷量は56万2188tで前年比3・4%減となった。内訳は、ゴム用が52万4052t、同3・8%減、非ゴム用・その他は3万8136t、同2・7%増。また、生産量は全体で55万7121t、同3・6%減となった。

 ゴム用の国内出荷内容は、タイヤ向けが39万2352t、同4・5%減、一般向けは11万4001t、同2.0%減。

 年間累計の輸出量は1万1950tで同2・5%減、輸入量は16万6352tで同5・7%減となった。

 カーボンブラックの主要需要先で出荷量の7割近くを占めるタイヤは、16年年間の生産量が同3・6%減(JATMA調べ)となっている。四輪車の年間生産台数も同0・8%減(JAMA調べ)となっており、自動車およびタイヤ・チューブの生産減が、カー黒出荷の伸び悩みにつながったものと見られる。

 また、2017年のカーボンブラック総需要見通しは、75万3115t、前年実績見込み比0・4%増とした。総需要は微増ながら2年連続の増加と予測した。

 ゴム用需要については、自動車用タイヤの国内需要が横ばい

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