朝日ラバーは5月29日、産業技術総合研究所の福島再生可能エネルギー研究所から支援されていた「風車用プラズマ気流制御用電極の特性評価」事業について、昨年度に続き「福島県産総研連携再生可能エネルギー等研究開発補助事業補助金」の研究テーマとして採択されたと発表した。
テーマ名は「プラズマ気流制御用電極の開発」。作製した電極について、風車環境と屋外地上環境で、プラズマ生成環境下での電極特性評価を支援してもらう。事業期間は6月から来年3月まで。補助金額は799万8000円。
同社は、シリコーンゴムの高い耐候性と柔軟性、耐電圧性を生かして、独自の分子接着・接合技術により金属電極と強固に接合させることで、プラズマ気流を発生させて空気の流れを制御できる電極の開発を進めてきた。
昨年度は、プラズマ気流制御用電極を風車の翼に取り付け、風雨にさらされる屋外環境での検証を進め、さらに今年度は、電極の製造に機械設備を導入することによって、プラズマ気流制御電極の品質・信頼性向上を図る。風車以外にも空気の流れの制御に関する市場調査と製品開発を進めていく。