再生ゴムのトップメーカー、村岡ゴム工業(千葉県市川市、村岡実社長)はこのほどタイヤ再生ゴムの増量時の物性低下を抑える新しいタイプの「高張力タイヤ再生ゴム」を開発、市場での評価を得て年内にも上市する計画でいる。同社は「廃棄物は貴重な資源」という考えのもと、廃棄されたゴムを再資源化して有効活用する再生ゴム製造事業を一貫して行ってきている。
「新ゴム量対比で1~2%に留まっている再生ゴムの使用比率を高めるには、市場に合った新製品を提供して評価を得ることが必要」とし、再生ゴムの高性能化を実現する技術開発を積極的に進め、開発されたのがこの「高張力タイヤ再生ゴム」。「タイヤ再生ゴムの使用メリットは新ゴムに比べコストが安いが、デメリットとしては増量すると物性低下が大きい」という市場ニーズに応えたもので、これによりタイヤ再生ゴムが今まで使われていなかった新規用途での採用や既存用途でのタイヤ再生ゴム使用量の拡大を図る。循環型社会に寄与するゴムリサイクルへのニーズは高まりを見せており、同社では今後海外市場での販売も視野に入れている。
足元の再生ゴム消費実績は昨年末から需要が