工業用ゴム・樹脂製品商社、㈱シバタ(針谷功社長)の代理店会「第37回シバタ共栄会総会」が6月4日、静岡県伊東市の川奈ホテルで開催された。総会では同社の針谷功社長が第64期(2017年3月期)業績及び今期(第65期)の業績見通しを発表した。
同社の第64期業績は売上高が366億1500万円、前期比102・4%、営業利益7億100万円、同149・9%、経常利益7億8700万円、同158・1%、当期純利益は4億4400万円、同162・4%の増収増益となった。
中計3カ年の2年度目に当たる当期の売上高は過去最高を更新したが、計画に対しては計画比98・4%のマイナスとなった。上半期までは順調に推移したが、10,11月に前年度を割る実績となった。営業利益は利益率の改善に加え、一部退職金の減少が大きく寄与した。経常利益は一昨年の広島支社の社屋建設に対する助成金が収益を押し上げた。財務面では自己資本比率が前期より2・1%プラスの30・6%%となり、「当面の目標であった30%超えを達成。安定した財務体質となった」」(針谷社長)。
売上高は販売品目16品種のうち土木建築資材が118億3000万円(構成比32・3%)、前期比101・0%、水道機材が41億7100万円(同11・4%)、同114・9%、保安電設資材が30億800万円(同8・2%)、同102・4%と上位3品目が堅調に推移した、16品目のうち前期実績を上回ったのは10品目。このうち前期実績比2桁の伸びを示したのが、水道機材(前期比114・9%)、型物・押出し製品(同111・9%)、住宅関連資材(同110・2)の3品目。水道機材は営業活動の成果により伸長、型物・押出し製品は建設機械向けのゴム製防振ゴムの増販が寄与、住宅関連資材は熊本地震による震災復興需要が旺盛だった。この他の工業用ゴム製品ではホース(同101・0%)、バンド継手(同109・0%)が前期実績を上回ったが、Vベルト、ベルトがそれぞれ微減となった。
事業所別の売上高トップスリーは大阪支店、東京支店、仙台支店での3事業所で