資源リサイクル事業を行うエンビプロホールディングス社のグループ企業である東洋ゴムチップ(群馬県前橋市、桑原厚二社長)は資源リサイクルに取り組んで半世紀を経る。同社はタイヤ及びゴム工業製品の再原料化を進め、近年、弾性舗装材(カラーチップ)、スポーツ施設床材(人工芝)、鉄道用踏切用ゴムパネルなど幅広い用途開発事業を展開している。
同社の2017年6月期(7月~6月)第3四半期業績は1~3月期に入り弾性舗装材を中心に販売が拡大、売上高は中計3ヵ年計画初年度の目標数値14億6000万円を2ヵ月を残す4月までにクリアした。「2月には単月で過去最高、3月も記録を更新する」(桑原社長)勢いで、経常利益も計画の8600万円をクリアし、4月に1億3000万円と大幅な利益増となった。
通期でも増収増益を確保する見通しとなったのは、幼稚園、公園の遊具周りに施工されるメインのEPDM製カラーチップ(弾性舗装材)が1~3月に大きく需要が拡大したのに加え、新開発製品の鉄道用「歩行者用ゴムパネル」の拡販が大きく寄与している。
同社の弾性舗装材カラーゴムチップ(EPDM製)はカラーバリエーション(標準12色)も豊富で、弾性、耐久性、耐候性、透水性に優れており、柔らかい歩行感、転倒時の安全性に高い評価を得ている。幼稚園・保育園の遊具回り、学校、病院、公園施設などに施工実績を有し、特に遊具による事故で最も多い転落事故に対して、脳に障害を与えない安全基準「HIC1000」をクリアしていることから、年々、需要が拡大しているという。「歩行者用ゴムパネル」(OMNI)は鉄道での