東洋ゴム工業は6月1日、マレーシアの自動車用タイヤ製造子会社トーヨー・タイヤ・マレーシア(TTM)で、タイヤの生産量が累計1000万本を超えたと発表した。
TTMはタイヤのグローバル供給体制をさらに拡充するという事業戦略のもと、その一翼を担う拠点の1つとして、2013年5月、ペラ州に開設した。
TTMには同社独自のタイヤ製造工法(A.T.O.M.)の要素技術を導入しており、世界でも認められるユニフォーミティに優れた高品質かつ高性能な付加価値の高いタイヤを実現し、東南アジア向けだけでなく、欧州や日本、北米など各市場向けに供給するグローバルハブ機能を果たしている。
現工場建屋はフルキャパシティで年産500万本の生産能力を有しており、2013年の稼働以来、順次、段階的に設備投入を行なうとともに、順調に稼働率を維持拡大してきた。
また、この工場建屋横には同規模の工場棟を建設できるだけの用地をあらかじめ確保しており、さらなる需要増大を見据えた対応が可能となっている。
同社は、今年度を初年度とする4ヵ年の新中期経営計画「中計17」の中で、タイヤの供給戦略としてオペレーションの最適化とポートフォリオの強化を掲げている。
日本、米国、アジアに展開する各工場のキャラクターを明確にしながら、市場ニーズ・販売動向に対して機敏かつ柔軟に対応できるグローバル物流基盤の構築、供給コンビネーションの最適化を図り、さらなる生産・供給体制の充実をめざしていく。