ブリヂストンは6月4日に横浜工場で開催した東京2020を盛り上げる地域密着スポーツイベント「ブリヂストン × オリンピック ×パラリンピック a GO GOイン横浜」で、タイヤの空気充填を不要とする技術「エアフリーコンセプト」を装着した次世代自転車の試乗会を実施した。
エアフリーコンセプトとは、タイヤ側面の特殊形状スポークにより荷重を支えることで、タイヤへの空気充填を不要とする技術。ブリヂストンとブリヂストンサイクルはこの技術を用いて、パンクの心配がなく、メンテナンスフリーの自転車用タイヤを開発した。
また、タイヤやスポークの材料には、リサイクル可能な樹脂やゴムを使用し、資源の効率的な活用につながることが期待されている。
同社説明員によれば、「エアフリーコンセプトを装着した次世代タイヤは、まず街乗り用に投入していく」と紹介した。「現在はスポークやタイヤなどで、さらなる改良を進めており、将来的にはロードバイクなどさまざまなタイプの車種に広げていきたい」とのこと。
自転車向けの次世代タイヤは4月30日に久留米市で開催された同イベントで初披露し、横浜工場での公開は首都圏で初めて。
試乗会では、エアフリーコンセプト装着の自転車に試乗した人に対し、乗り心地やデザインなどアンケート調査を行った。「地面から伝わる振動も柔らかく、乗り心地は非常に良かった」との声が聞かれた。同社はこうした市場での評価を取り入れながら、2019年の実用化を目指していく。