明和ゴム工業(東京・大田、坪井栄一郎社長)は、「常に本業をベースとした絶えざる技術革新」を企業理念に、70年にわたり顧客ニーズに対応した製品を提供してきた。
同社の70周年を迎えた16年9月決算期の売上は対前年比約3%UPとなった。
印刷用では、商業印刷用は若干のマイナス、新聞印刷用は前年並み、UV印刷用に関しては大幅増となった。新聞印刷用では、東京五輪に向けた印刷機械の更新需要が17年秋頃から本格化する見込みである。
UV印刷用は、樹脂ロール(UVサミット)が好調である。また、同社の強みとして、UV印刷用のゴムロール(UVゼスト)も製品としてあり「樹脂・ゴムの両素材でのユーザー提案ができるため、ユーザー各社はそれぞれのニーズに合わせた製品を選びやすい」(同社)。
一方、工業用で主力のフィルム向けは大きくプラスとなった。「ゴムの巻き替え需要は横ばいであったもののメッキロール・CFRP芯などのスポット案件を獲得できた」(同社)。
また、フィルムのしわ抑制や蛇行、巻きズレの防止効果がある機能性ゴムロール「コンポジヘリカルロール」「マイクロ溝」について