創業80年以上にわたり、家電や自動車、住宅、建築業界を中心に各種製品の配合設計から押出、成型、加工まで一貫して生産を手掛ける岡安ゴム(滋賀県草津市、岡浩史社長)。
生産の一貫性体制の強みを活かし、2年前から一般消費者向けにキッチンマット「ふく楽マット」の販売を開始し、4月には第29回中小企業優秀新技術・新製品賞の奨励賞を受賞した。
受賞にあたり、岡敬二郎営業部企画課係長は「丸2年かかったが、ようやくふく楽マットの売上が波に乗ったところでの今回の受賞は、大変喜ばしい」と述べた。
ふく楽マットは連続押出成形によるスポンジシートの技術を活用し、以前から販売している幅広長尺スポンジ「タフロング」を応用した商品だ。
特長は、従来のキッチンマットは布製が多いなか、同商品は表裏両面とも表面被覆構造になっているため、水がしみこむことがなく、汚れも拭くだけで洗濯する必要がないこと。また、銀の抗菌剤を加え、抗菌性能の高いEPDMを使用しているので衛生面でも配慮した点も差別化のポイントだという。
そのほか、同社の技術を用いて、表面2㎜、裏面
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