厚生労働省は16年12月、医療機器製造販売業者に対し、18年末までに医療用パウダー付き手袋をパウダーフリー手袋に切り替えるように通知した。
これは、米食品医薬品局(FDA)が16年12月、医療用手袋に塗布されているパウダー(コンスターチ等)がアレルギー誘発のリスクを高める可能性があるとして、パウダー付き医療用手袋の流通を差し止める措置を発表したことによるものだ。
FDAの措置を踏まえ、ゴム・樹脂製各種手袋メーカーの業界団体である日本グローブ工業会は、同省にパウダーフリー手袋への供給強化を促すように報告。同省も「わが国も安全性確保の観点からパウダーフリー手袋への切り替えを促していく」と説明している。
パウダーフリーの安全性・優位性がユーザーに浸透するなか、医療用手袋のパウダーフリー比率は16年で68・5%(15年は63・0%)