藤倉ゴム工業は6月13日、都内で決算説明会を開催し、森田健司社長が今年度を初年度とする第5次中期経営計画を発表した。
17年3月期が売上高316億2100万円、営業利益17億3600万円、営業利益率5・5%だったのに対し、最終年度の20年3月期は売上高356億円、営業利益27億円、営業利益率7・6%を目指す。
セグメント別の売上高では、20年3月期は産業用資材が227億円、引布化工品は55億円、スポーツ用品は69億円、物流は4億円、新規開発1億円とする計画だ。
17年との比較では、産業用資材は28億600万円、引布化工品は2億8400万円、スポーツ用品は8億200万円、物流は1900万円、新規開発は6800万円のそれぞれ増加となる。
特に伸びが期待される産業用資材は中国・ベトナムでの拡大、スポーツ用品はゴルフ用シャフトとアウトドア製品の回復を見込んでいる。
また、見通しが1億円の新規開発については「堅めに見ており、化ける可能性がある」と森田社長は述べ、薬用バッグや再生医療関係のディスポーザル品などのプロジェクトが進んでいることから、大きく伸張する可能性があることを明らかにした。
3年間の設備投資は「海外拠点の増強」「稼ぐ力の強化」「新規事業開拓」の3つのテーマで実施する。
海外拠点の増強のうち中国の安吉藤倉では、すでに建屋が完成し、インジェクションの投資や杭州藤倉からの練り工場の移管を進めており、全工程が可能な体制を整えているところだ。さらに、