カネカは6月15日、「完全飽和型イソブチレン系熱可塑性エラストマーの開発」で、第29回日本ゴム協会賞を受賞したと発表した。
5月18日に名古屋市中小企業振興会館で開催された、日本ゴム協会第6回定時社員総会で授賞式が行われた。
イソブチレン系熱可塑性エラストマー(スチレン―イソブチレン―スチレンブロック共重合体=SIBS、商品名SIBSTAR)は、リビングカチオン重合法を活用して作られるゴム弾性を有する素材で、同社は世界に先駆けて工業化し、現在唯一のサプライヤーだ。
SIBSは熱可塑成形が可能であり、その柔軟性成分であるゴム成分は、ブチルゴムと同様に耐熱老化性に優れ、柔軟性、粘着性、ガスバリヤー性、制振性などの特徴を持つため、シール材、粘着材、チューブ材、制振材などの用途で使われている。