ゴム射出成形機やゴム射出成形機用金型の製造・販売を行う和光精機(愛知県弥富市、吉田政美社長)。
16年の需要動向について、吉田社長は中国の人件費高騰や為替の影響により、海外生産から国内生産の見直しが図られたことを挙げた上で「ここ3~4年、為替の影響により、海外から逆輸入するメリットがなくなってきた。それに伴い国内のお客様が国内生産に力を入れはじめた」と分析。その結果、17年6月期の売上高は前年並みとなり、利益面では増益となった。
同社は、30年前からゴム射出成形機の独自の自動化に着手し、ゴム射出成型機と金型を含めてシステム販売を展開してきた。同社の横型ゴム射出成形機の特長は、機械本体は無人成形を主体とした各種回路が組み込まれており、簡素化された金型の取り付け方法で取付作業時間を短縮させ、自動運転ができることだ。
また、ゴム射出成形機と金型をセットで製作し、成形試し打ちから量産確認までの一貫方式に対応する点も他社との差別化するポイントといえる。
その結果、生産ラインで自動化による省人化や生産性の向上に寄与。その自動化による省人化が、国内の製造業現場から引き合いが続いているという。
同社の販売戦略は、製造する機械や金型は「一品一様」という