技術開発型専門商社のニシヤマは6月16日、東京都大田区の大森東急REIホテルで2017年度第73回ニシヤマ会を開催した。会には同社の取引先企業の代表はじめ、西山博務会長、西山正晃社長ら同社の社員が出席した。
開会のあいさつで西山博務会長は「創業100周年を迎えた昨年は、取引先の皆様が年度末に多くの仕事をしていただいたおかげで、当初の目標を達成することができた」などと語り、感謝の意を述べた。
続いて、西山正晃社長が16年度業績並びに17年度計画、経営方針などを明らかにした。
2016年度業績は、売上高は315億600万円で前年比2・5%増となった。西山社長によれば「16年度はエネルギー事業部、鉄道車両事業部、産業機械事業部の主な事業は軒並み減収となったものの、旺盛な半導体需要に支えられ、電子制御事業部が好調に推移し、3事業に迫る勢いを見せた。また、国際事業部や開発営業部も伸長したことで、エネルギー事業部などの落ち込みを補うことができた」と説明した。
事業別の16年度売上高を振り返ると、エネルギー事業部は79億2400万円で同13・0%減、鉄道車両事業部は70億8600万円で同1・8%減、産業機器事業部は76億8000万円で同1・4%減、電子制御システム事業部は68億1400万円で同33・8%増、国際事業部は13億2700万円で同16・0%増、開発営業部は6億7500万円で同78・5%増となっている。
2017年度の業績計画については、売上高は318億円で同0・9%増を見込んでいる。西山社長は「半導体市場の活況は現在も続いており、当社も我々の予想を上回る注文をいただいている」とし、「ただ、この計画を作成した1月時点で半導体の伸びを読み切れていなかった。今期はこの計画を踏み台にし、さらなる売上増を狙っていく」と述べた。
また、同社は2017年度からスタートした新中期3ヵ年計画で「次の100年を見据えた経営基盤の再構築」を基本方針に掲げ、その中で次の5つを重要項目