オカモト 「海外展開の肝はことば」

2011年06月06日

ゴムタイムス社

「残した宿題は、米国のクルマの内装表皮材工場を軌道に乗せ、生産立ち上げまで持っていくことだ。ベトナム工場は今年に入り、うまく回り始めた。タイ工場 も、立ち上げ当初の3年ほどは、スムーズに稼動しないことが多かった」と語るのは、6月末で社長を退任するオカモトの岡本二郎社長。
最大の障壁は、「実は、ことばの壁にあった」。ポイントは、経営側と労働組合サイドとの、いわゆる労使間のコミュニケーション・ギャップにあった。「(日 本式経営の考え方が)翻訳では伝わりにくい部分が少なくない」と、岡本社長は振り返る。
タイ国の団体交渉といえば、熱いやりとりを想像しがちだが、オカモトタイ工場は「まったく逆」。「経営トップと労組幹部がジョークを交わし、今は和気あいあい、お互い生産性向上に向け、日々カイゼンに励んでいる」と微笑んだ。

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