ゴムロール特集 ブンカゴム 特殊品の拡販に注力 17年度の滑り出しは順調

2017年06月26日

ゴムタイムス社

ブンカゴム 特殊品の拡販に注力 17年度の滑り出しは順調

 ブンカゴム(東京都墨田区、市原克己社長)はゴムロール専門メーカーとして、昭和39年の創業以来、常に顧客ニーズに応じた研究開発ならびに迅速対応を信条とした製品づくりを目指してきた。

 17年4月期(16年度)の業績は、売上は前年度に比べてやや減少したものの、高い技術力・ゴム配合を活かして開発する付加価値の高い特殊品が徐々に販売を伸ばしており、利益率は微増となった。

 用途別に見ると、さまざまな分野で使われる一般工業用ロールについては、コンベヤ関係で下期後半から立て続けに注文が入った。コンベヤ関係では従来品に加え、顧客の要求に応じ、耐摩耗性を高めた材質を用いた製品を開発。高い技術力がユーザーに認められ、販売は順調に伸びている。

 製鉄用は、鉄鋼業界の需要減少により販売量は減少している。ただ、特殊な材質を使った製品が増えている。このため、製鉄用の売上は横ばいながら、利益率は高まっている。

 同社の主な特殊品としては、高強度・耐摩耗性ゴムロール「マイティーA」はじめ、高摩擦係数・スリップ防止のゴムロール「マイタッチ」、ゴミ取り粘着(タック)ゴムロール「クリーンダッシュ」、高導電性ゴムロール「ボルタックス」などがある。

マイティーA

マイティーA

 これら特殊品の売上高に占める割合は現在、30~40%となっている。今後も特殊品の拡販に注力することで、特殊品の販売比率を引き上げる計画だ。

 営業面では、廃業などで長年取引のあった顧客は減っている。その代わり、口コミや

全文:約1062文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー