「新3ヵ年中期経営計画の最終年度は、連結売上高が62億円、営業利益4億円、売上高営業利益率6・5%を計画。設備投資は3年で16億円を予定している ―」。朝日ラバーは先ごろ、第10次3ヵ年中期経営計画を発表、『新しい価値を提供する真の中堅企業』を新中計ビジョンとした。 会見で中計担当の佐藤潤副社長は、中計基本方針について、「事業の強化と企業体質の変革を成し遂げ、収益を向上させる」と述べた。 内訳は、①照明関連事業については、中計最終年度の14年3月期売上高を27億円と設定。
ターゲット市場は「自動車」「LED照明」「外灯などの新照明市 場」の3つに集中し、特にASA COLOR LED、ASA COLOR LENSの2つを重点戦略製品に挙げた。 ②医療関連事業については、同売上高目標を12億円と設定。ターゲットを「ディスポタイプ医療機器」に絞り、重点戦略製品はプレフィルドシリンジガスケット、ニードルレス機器、医療用シリコーン製品と定めた。 ③機能製品関連事業は、売上高目標を23億円に設定。ターゲット市場は「自動車」「情報通信」に、重点戦略製品は卓球ラケット用ラバー、微小圧コントロールバルブ、RFIDタグにおいた。 海外展開については、10年7月に設立した中国広東省の精密ゴム製品の合弁会社に機能品の生産移管を急ぐ。また北米、中国への照明関連事業展開を急ぎ、 11年中に上海駐在を営業所に格上げし現地営業員を雇用、12年度中にASEANに販社を設立。北米販売子会社の人員増強を行う。
2011年06月06日