豊田合成　日米で「樹脂フューエルフィラーパイプ」生産を能増

　豊田合成は６月26日、クルマの環境性能向上に貢献する軽量化製品の需要拡大に対応するため、日本・米国で「樹脂フューエルフィラーパイプ」の生産能力を増強すると発表した。

　同社の平和町工場（愛知県稲沢市）と米国の生産子会社「ＴＧケンタッキー（有）」で約20億円を投じて生産設備を増設し、２０２０年度までに両拠点を合わせた生産能力を現在の約４倍となる年産２００万本に増やす方針だ。

　フューエルフィラーパイプは、従来は金属製が主流だったが、同社が世界に先駆けて押出工法による樹脂化に成功し、重さを約５割低減している。クルマの燃費向上に貢献する製品として、２０１５年２月に主要顧客であるトヨタ自動車株式会社からＴＮＧＡ推進優秀賞を受賞した。

　また北米・中国・欧州における排出ガス規制の強化にも対応しており、採用拡大が期待されている。

　今後も、中国やチェコの拠点でも同製品の生産能力を増強する計画であり、グローバルでの需要拡大に対応していくとしている。