豊田合成は6月27日、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)からユネスコ・メダルを受賞したと発表した。
授賞式は6月26日にUNESCO本部で開催され、イリナ・ボコヴァ事務総長からメダルと賞状が手渡された。
2010年に創設されたユネスコ・メダルは、ナノ科学・ナノ技術分野の進歩に貢献した個人・団体に授与される賞で、第1回の受賞者であるジョレス・アルフョーロフ氏(2000年にノーベル物理学賞を受賞)をはじめ、これまでに30人超の著名科学者や大学などが受賞している。
同社は1986年から同社技術顧問赤﨑氏の指導の元、1991年に世界に先駆けてGaN系の青色LEDの開発に成功し、1995年に事業化を成し遂げた。LEDは省エネ・長寿命といった特徴から、特に照明分野で普及が急速に進むなど、生活の様々な領域への適用が広がっている。この度、社会へのLEDの普及に貢献した功績が認められ、企業としては世界で初めて同賞を受賞した。
宮﨑直樹社長は「今後も、各種LED製品の提供を通じ、環境保全や人々の豊かなくらしに貢献するとともに、青色LEDの開発で培った技術力をさらに磨き、窒化ガリウムを用いた最先端技術開発に邁進してまいります」と抱負を述べた。