バンドー化学は7月10日、米国ミシガン州デトロイトで9月26~27日に開催される「SID Vehicle Display Detroit」に出展すると発表した。
今回の出展では、ディスプレイのダイレクトボンディングの際に、従来の光学用粘着剤では難易度の高い部分を改善した、ポリウレタン系の超厚膜光学用透明粘着剤シート(OCA)の開発製品の紹介や、製品によるデモンストレーションを行う。
ダイレクトボンディングとは、カバーガラスと液晶ディスプレイなどを光学用透明粘着剤シートで貼り合わせることにより、視認性に優れ、屋外用途でも信頼性の高いディスプレイを実現するプロセス。
バンドーのポリウレタンOCAは、現在のアクリル系やシリコン系の材料では難易度が高い「ベゼル付きディスプレイ上での貼り合わせ」または「曲面カバープレートの貼り合わせ」で様々な課題を克服した。
独自の技術で、最大厚み2mmの超厚膜OCAを開発。ベゼル段差を形状を変えながら埋めてしまうほど、さらには曲面ディスプレイでよく使われる組み合わせの、ガラスとプラスチックの熱膨張率の差を吸収してしまうほど軟らかいという特長がある。
また、熱硬化後はプラスチックからのアウトガスを抑え込むほど接着力が上がるのも特長だ。