横浜ゴムは7月11日、新型掘削機向けに低伸長油圧ホースアセンブリを開発し、大林組へ納入したと発表した。
新開発のホースアセンブリは掘削深度に応じて複数の本数が連結されて使用され、垂直方向に強く引かれるため優れた低伸長性が求められる。新製品は一般的油圧ホースアセンブリ(同社従来品)に比べ伸びを20分の1以上抑えたのが特徴だ。
また、ホースアセンブリは掘削機ベースマシン側のリールに巻き付けられた状態から、クレーン登頂部のシーブを介して垂直に掘削機本体に接続される。その際、高い張力と荷重がかかるため、低伸長性だけでなく耐荷重性能も高めている。
2仕様あり、1つは掘削油圧伝達用で、従来品に比べ流量と圧力増加に対応できるよう使用圧力を34・5MPaに昇圧化し、口径を38mmにサイズアップした。もう1つは掘削機の位置補正油圧伝達用で、掘削機のリール小型化に対応できるよう、使用圧力は従来品と同様で口径を19mmにサイズダウンした。
同社は今回の2仕様を含め、掘削油圧伝達用として3仕様(3サイズ)、位置補正油圧伝達用として2仕様(2サイズ)の低伸長油圧ホースアセンブリをラインアップしている。