WWFジャパン 持続可能な天然ゴムでセミナー

2017年07月20日

ゴムタイムス社

 WWFジャパンは7月7日、中央大学駿河台記念館で「持続可能な天然ゴムの生産と調達」と題したセミナーを開催した。

 同セミナーは天然ゴムのサプライチェーンに関わる企業や団体が多い日本市場からも、森林資源に由来する天然ゴムの持続可能性について確認する動きがより拡大することを期待しつつ、生産現場での取り組みや世界的な動向等を紹介する目的で開催された。

 開催に先立ち、WWFジャパンの筒井隆司事務局長は、「日本、アメリカ、フランス、ドイツを巻き込んで、世界の自動車メーカーとタイヤメーカーが一緒になって、天然ゴムの持続可能性の方向性を作っていきたい。何かを起こそうと思えば、起こせると思う」などとあいさつした。

 続いて、WWFジャパンの東海貞義自然保護室長が、「森林保全と持続可能な利用」をテーマに講演を行った。東海氏は、違法伐採など世界の森林で起きている問題を説明した後に、ゼネラルモーターズ社が持続可能な天然ゴム調達を宣言した事やミシュラン社の責任ある天然ゴムプランテーションの管理を実践するプロジェクトなどを紹介した。「持続可能な天然ゴムの調達に関する動きが始まっている。日本には世界をリードするメーカーが多い。日本からの協力により、大きな貢献が可能になる」と呼びかけ、講演を締めくくった。

 その後、天然ゴム生産の多くを占めるインドネシア、タイ、ミャンマーの3ヵ国の現場に精通しているWWFのメンバーが、生産現場からの事例をそれぞれ紹介した。

 企業の取り組みの事例としては、ミシュラン社から来日したシニアヴァイスプレジデント、チーフプロキュアメントオフィサーのルック・マンゲ氏が登壇し、ミシュランの持続可能な天然ゴム生産への取込みについて説明した。

 続いて、CSRマネージャーのエドアー・ドゥ・ロストラン氏が、天然ゴムサプライチェーン全体の環境、労働慣行などを評価するためのスマホアプリ「ラバーウェイ」について解説した。
 「ラバーウェイ」は、天然ゴムのサプライヤーがサプラ

 

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