コンチネンタルタイヤ・ジャパンは7月24日、ドイツのコンチネンタル社が取り組んでいる、交通事故ゼロを目指す「ビジョン・ゼロ」を、日本でもコミュニケーションの柱として推進していくと発表した。
ビジョン・ゼロでは、交通事故による死亡を回避し、負傷者をゼロにまで減らし、最終的には交通事故がまったく起こらなくなることを目標としている。
コンチネンタルは、交通安全というテーマへの各国の関心喚起と2020年までに交通事故死者数を半減させることを目標に掲げた04年の「道路交通安全のための欧州憲章」に、07年に署名した。
コンチネンタルの事業の中核であるタイヤ部門は、世界9ヵ所のNCAP消費者新車安全性テスト機関を傘下に持つ、英国ロンドンを拠点にした国際包括的組織のグローバルNCAPが行う「ストップ・ザ・クラッシュ」キャンペーンに賛同している。
ブレーキや自動運転に関する事業を主軸とするシャシー&セーフティー部門とともに、パートナーシップの一環として、最先端の安全性技術の標準装備を通じて交通安全への意識向上を目的とした実演デモンストレーションも行っている。
さらに、年初からドイツ自動車連盟(ADAC)とも長期的なパートナー契約を締結し、道路の安全性向上に努めている。
アンチロックブレーキシステム(ABS)や横滑り防止装置などの優れた安全技術は、実際に道路と接触する優れたタイヤと組み合わせることで初めて最高レベルの安全性を実現する。
交通安全におけるパイオニアとして146年にわたり歩んできたコンチネンタルの「道路の安全はタイヤが地面に接触するところから始まる」という考えの下、コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、今後、日本でも正しい空気圧と十分な溝の深さをもったタイヤを使用することによる安全上のメリットを、多くの人に理解してもらえるよう活動を行っていく。