横浜ゴムは7月25日、ビルやマンションの防水用途に使われるウレタン塗膜防水シリーズ「アーバンルーフ」の新製品として、2成分形ウレタン塗膜防水材「アーバンルーフSF」を発売すると発表した。
新製品は、国が指定する特定化学物質障害予防規則(特化則)の管理対象外製品。
特化則は労働安全衛生法施行令別表第三に定める特定化学物質(特化物)を規定値以上含有する物質を規制対象とし、使用者へ様々な安全管理を求めている。
アーバンルーフSFは、硬化剤に特化物を含有しない設計仕様とすることで、特化則管理対象外を実現した。このため、使用者に求められる安全管理業務が軽減できるほか、施工現場における作業者の安全性向上に貢献する。
また、主剤は現行のラインアップ品である「アーバンルーフNX」「アーバンルーフNX―T」の主剤と共用化したことで、効率的な在庫管理を可能にした。
ウレタン塗膜防水工法は液状のウレタン樹脂を塗布し硬化させて防水層を形成する。防水性能があるシートを用いたアスファルト防水工法やシート防水工法などに比べ、複雑な形状の下地でも施工でき、継ぎ目のないシームレスな仕上がりとなることから美観も優れる。
また、改修工事が必要となった際には、簡単な重ね塗りで済む場合もあるなど様々なメリットがあり、近年の建物防水工事で需要が拡大している。