日本ホース金具工業会がまとめたホースアセンブリの2017年1~6月の出荷実績は、付属金具を含めた全体では326億7300万円、前年同期比10%増となった。
項目別の年間出荷金額は、産業用が226億4900万円で同13%増、自動車用は41億9900万円で同8%減、樹脂は38億1100万円で12%増、付属金具は20億1400万円で同20%増となっている。
出荷額全体の7割を占める産業用については、主要需要先の建設機械と工作機械の需要環境が好調だ。日本建設機械工業会によると、2017年1~5月の総出荷額(国内・輸出合計)は同15・4%増となり、主力の油圧ショベルの総出荷額も同16・4%の2桁増となった。また、工作機械の17年1~6月は同21・2%増(日本工作機械工業会調べ)となった。このことがホースアセンブリ販売の増加につながったと見られる。
自動車用は、2017年1~6月の四輪車生産台数は同8・0%増(日本自動車工業会調べ)と堅調に推移した。ただ、国内ではEV車種の増加などを背景に、自動車用ホースの需要自体は減少傾向にある。このため、自動車用アッセンブリの販売も前年実績を下回ったと見られる。
樹脂ホースの2017年は6月までいずれの月も前年を上回り、1月と3月以外の月は2桁の伸びを記録している。
なお、6月単月のホースアセンブリ需給実績は、付属金具販売を含めた全体では60億4900万円で前年同月比10%増と、6ヵ月連続で増加した。内訳は産業用が41億9100万円で同12%増、自動車用が7億8300万円で同5%減となっている。
また、樹脂の出荷額は7億1300万円で同19%増、付属金具の販売額は3億6200万円で同20%増となった。
1-6月のホースアセンブリ需給実績 | ||
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単位:百万円、% | 日本ホース金具工業会 | |
1-6月 | 前年同期比 | |
産業用ゴムホース | 22,649 | 113 |
自動車用ゴムホース | 4,199 | 92 |
樹脂ホース | 3,811 | 112 |
付属金具 | 2,014 | 120 |
合計 | 32,673 | 110 |
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