ニッタ 東洋ゴムグループの化工品事業を取得

2017年07月28日

ゴムタイムス社

 ニッタは7月28日、東洋ゴム工業グループの建築用免震ゴムを除く化工品事業を取得することを、同日開催の取締役会で決議したと発表した。

 東洋ゴムは子会社の東洋ゴム化工品が設立する新会社に、対象事業を会社分割などにより承継させる。その上で、ニッタが新会社の株式を100%取得する株式譲渡契約書を締結した。

 ニッタは中長期経営計画「V2020」の2020年ビジョンとして、「ソフトマテリアル『複合化技術』のグローバルNo.1パートナー」を掲げ、「新事業・新製品創出」を重要テーマとして全社で取り組んでいる。

 今回の株式取得は、ニッタにとって「新たな高機能製品による、成長市場での新事業分野の確立」「同社新製品創出につながる、コア技術の更なる深化」「同社事業領域の拡大による、収益基盤の更なる強化」の観点から「V2020」のビジョン実現に意義あるものと判断した。

 さらに、同社既存事業と対象事業は技術プラットフォームが近く、同社既存事業と親和性の高い一般産業分野でシナジー効果が期待でき、「ゴムや樹脂などの基礎技術や製法が近く、連携による研究開発やものづくりの強化」「連携による既存ルートへの販売強化」「海外拠点の活用による対象事業のグローバル展開」「同社製品とのプロダクトミックスによる提案力の強化」の観点から、対象事業のさらなる発展に有益であると判断したとしている。

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