NOKの2018年3月期第1四半期連結決算は、売上高が1649億700万円で前年同期比12・1%増、営業利益は60億3700万円で(前年同期は3億7700万円の営業利益)、経常利益は98億6900万円(前年同期は14億7900万円の経常損失)、四半期純損失は49億1000万円(前年同期は16億2700万円の四半期純損失)となった。
シール事業は、自動車向けについては国内需要が好調に推移し、加えて中国での日系車好調を受けて、販売は増加した。一般産業機械向けは、中国を中心とした建設機械の需要回復により、販売は増加した。
この結果、売上高は804億6400万円で同8・6%増、営業利益は増収により、91億4500万円で同12・0%増となった。
電子機器部品事業については、自動車向けの需要が堅調に推移し、高機能スマートフォン向けなどの需要が増加したことから、販売は増加した。
これにより、売上高は762億9000万円で同20・4%増となった。営業損失は、増収および品目構成の良化により、34億8800万円(前年同期は83億6800万円の営業損失)となった。
ロール事業においては、高機能複合機における在庫調整の影響により販売は減少した。この結果、売上高は53億2100万円で同12・6%減となった。営業利益は、減収により600万円で前年同期比97・9%減となった。
通期の連結業績予想については7月14日、5月11日に公表した予想を上方修正している。それによると、売上高は7168億円で前期比0・5%増、営業利益は445億円で同11・9%増、経常利益は520億円で同13・8%増、当期純利益は320億円で同17・1%増を見込んでいる。