三洋貿易(東京都千代田区・増本正明社長)のゴム事業部は、アランセオ社の合成ゴムを中心に、ゴム補強・充填剤、ゴム特殊薬品など多彩な商品を取り扱っている。
ゴム事業部の2017年9月期上半期(10~3月)は、輸入品の収益が回復したことや、自動車や工業用品など主な販売先の需要も良好で、荷動きは活発に推移した。
第3四半期(4~6月)は、収益は若干下がっているが、販売自体は悪くないとし、「ゴム事業部の2017年9月期は前期を上回り、予算も達成できる」(中村浩人ゴム事業部長)と見ている。
また、ゴム事業部の拠点がある中国・タイ・米国など海外現地法人の現況も順調とした。
接着剤の販売が好調な中国は、海外拠点の中で伸び率が一番良い。
タイについては、来期(2018年9月期)の伸びに期待している。タイは2012年末にファーストカー減税が終了し、自動車市場が伸び悩んでいたが、2017年後半から減税対象者の間で、自動車の買い替え需要が生まれてくるとされ、市場は回復に向かうと見られている。
タイの他、インド・インドネシア・ベトナムに拠点がある東南アジアでは、2014年夏に進出したインドネシアがようやく数字になってきた。
商品展開では、合成ゴムやシリコーンゴムの主力商品については引き続き拡販を図っていく。その上で、米国のJMヒューバー社の難燃剤やオリジナル商品「グリーンエフェクト」など新規商品にも注力する。
JMヒューバー社の難燃剤は数量が大