日本ゴム輸入協会がまとめた2017年1~6月の天然ゴム輸入実績によると、輸入量(生ゴム)は36万1621t、前年実績比4・7%増、輸入金額852億4806万円、同65・7%増となった。また、1~6月の平均単価は235・7円となり、同86・7円高となった。
6月単月では、輸入量(生ゴム)は、合計で5万7640t、前年同月比7・8%増となり、5ヵ月連続で増加した。輸入金額は、134億5946万円で同59・9%増となり、7ヵ月連続で前年同月実績を上回った。
天然ゴム消費の大半を占めるタイヤ生産は増加傾向が継続している。1~6月の自動車用タイヤ・チューブ生産量(JATMA調べ)は前年同期比1・6%増だった。これは1~6月の四輪車生産台数(JAMA調べ)が同7・8%増と好調に推移した影響と見られる。なお、上半期の四輪車生産台数がプラスとなったのは3年ぶり。
こうした需要環境の中で、輸入実績の推移を具体的に見ると、1月の輸入量は5万983t(同13%減)、2月は5万8645t(同7・1%増)と増加に転じ、3月は6万8884t(同5・4%増)、4月も5万6395t(同11・2%増)、5月も6万9072t(同10・8%増)、6月も増加となった。
輸入金額については、相関性が高いと言われる原油の国際価格
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