十川ゴムの17年3月期決算は、売上高145億8300万円、前期比0・8%増、経常利益は2億5800万円、同14・1%増、当期純利益は1億5100万円で同79・8%増となった。
同社を取り巻く事業環境は、自動車産業では前期に続いて北米向けが好調に推移したものの、ガス産業用や医療機器産業用などが伸び悩んだこともあり、全体では決して好調とは言えない状況にあった。
このような状況下で、同社は顧客の要望や現場に密着したモノづくりを心掛け、積極的な設備投資を行うとともに、各分野で新規開発に取り組んでいる。
この結果、売上高は前年実績を上回った他、利益面では生産設備の省人化・省力化、省エネなど原価低減に努めたことにより増益となった。
セグメント別では、ホース類のゴムホースは土木・建設機械産業用の燃料ホースや船舶・車両産業用の列車ホース、食品機械産業用のシリコーンホースなどが大きく増加したのに対し、自動車産業用の燃料ホースや一般産業用のホース類が減少した。
樹脂ホースは食品機械産業用の給水ホースなどが増加したが、その他産業用が減少した。この結果、ホース類の売上高は