アキレスの2018年3月期第1四半期連結決算は、売上高が206億700万円で前年同期比5・0%増、営業利益が4億5900万円で同33・2%増、経常利益が5億8300万円で同44・4%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が8億3200万円で同166・4%増となった。
シューズ事業では、ジュニアスポーツシューズブランド「瞬足」は、「エスグライド」を新たに投入し拡販に注力したが、海外ブランドの台頭などにより前年売上を下回った。一方、コンフォートシューズ「アキレス・ソルボ」は、主軸の婦人向け製品を全国百貨店へ拡販し、前年売上を上回ったが、シューズ事業全体では前年売上を下回った。
これにより、シューズ事業の第1四半期連結業績は売上高が32億3300万円で同7・5%減、セグメント損失は6億2100万円(前年同四半期はセグメント損失4億4900万円)となった。
プラスチック事業では、車輌内装用資材は、北米マーケットは減速したが、国内・中国は採用車種生産の好調で伸長し、全体では前年売上を上回った。
フイルムの国内事業は、内需関連が電材用で好調に推移し、前年売上を上回った。輸出は、産業用と欧州向け窓用が好調に推移し、前年売上を上回った。北米事業は、産業用が好調に推移し、前年売上を上回った。建装資材の壁材は、好調な市況と新柄投入拡大の効果により、前年売上を大きく上回った。一方、床材は、主力のクッションフロアの低迷により前年売上を下回った。引布商品は、内需向けのエアーテント、ジョイントおよび輸出用の引布原反が好調に推移し、前年売上を上回った。
この結果、プラスチック事業の同第1四半期連結業績は売上高が99億7900万円で同9・4%増、セグメント利益は9億9400万円で同24・0%増となった。
産業資材事業では、ウレタンは車輌用が好調に推移したが、家具・寝具用などが低調な推移となり前年売上を下回った。断熱資材は、システムは前年並みの売上だったが、ボード製品は住宅向け、パネル製品は畜産向け、スチレン製品はブロックの受注が好調に推移して前年売上を上回り、全体では前年売上を上回った。工業資材は、国内は製造業の国内回帰を受けた静電気対策品の回復、海外は半導体分野向けのウェハー搬送部材の拡販により、前年売上を上回った。その結果、産業資材事業の同第1四半期連結業績は売上高73億9400万円で同5・4%増、セグメント利益は6億9000万円で同30・8%増となった。
通期の連結業績予想は、前回からの変更はなく、売上高が880億円で前期比1・2%増、営業利益が22億円で同13・2%減、経常利益が26億円で同13・5%減、親会社株主に帰属する当期純利益が22億円で同11・4%減を見込んでいる。