三ツ星ベルトの2018年3月期第1四半期連結決算は、売上高は174億7700万円、前年同期比4・1%増、営業利益は21億5700万円、同3・9%減、経常利益24億8400万円、同30・6%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億9500万円、同27・1%増となった。
セグメント別で見ると、国内ベルト事業については、自動車用ベルトは、補修用は国内の車検交換需要の減少に加え、ユーザの輸出向け需要が減少したことから、売上高は前年同期を下回った。一方、組み込みライン用はメーカーの新型車投入効果により増加し、全体では前年同期並みとなった。
一般産業用ベルトは、大型タイミングベルトの拡販などにより売上高が増加した他、OA機器用ベルトはユーザの海外生産移管が進むなか、一部ユーザで国内調達が増加し売上高は横ばいだった。
また、合成樹脂素材は自動車関連部品などで売上が増加し、搬送ベルトは横ばいであった。
これにより、国内ベルト事業の売上高は68億6000万円、同3・7%増、営業利益は17億9100万円、同11・1%増となった。
海外ベルト事業については、欧州では、一般産業用ベルトは農業機械用などの補修用需要が増加するとともに、自動車用ベルトも二輪車用の需要増加により売上高が伸長した。
米国では、一般産業用の大型タイミングベルトの需要が減少したものの、自動車用ベルトの販売が好調に推移し、全体では売上高が増加した。
アジアでは、OA機器用ベルトは、日系ユーザ向けの需要の落ち込みにより売上高が減少したのに対し、一般産業用ベルトは中国市場での落ち込みを、東南アジアにおける補修市場でカバーし売上高が増加した。また、自動車用ベルトも四輪車用・二輪車用ともに売上高が増加し、全体では増加した。
その結果、海外ベルト事業の売上高は82億7700万円、同6・4%増、営業利益は9億5200万円、同1・9%増となった。
建設資材事業では、建築部門は前年同期並みとなったものの、土木部門は廃棄物処分場関連の工事物件が少なかったことから、全体では売上高が減少した。
これらの結果、建設資材事業の売上高は11億6100万円、同7・4%減、営業利益は600万円、同90・3%減となった。
エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれるその他の売上高は11億7700万円、同3・1%増、営業利益は1100万円、同32・1%減となった。
通期の業績予想については、当初予想から変更なく、売上高が670億円、前期比0・9%増、営業利益は74億円、同10・6%減、経常利益は74億円、同12・8%減、当期純利益は53億円、同20・5%減を見込んでいる。