クリヤマホールディングスの2017年12月期第2四半期連結決算は、売上高が245億3700万円で前年同期比2・6%増、営業利益は11億1500万円で同28・2%減、経常利益は13億4900万円で同13・9%減となった。同累計期間に子会社のクリヤマコンソルトの株式譲渡に伴い特別利益を計上したことから、四半期純利益は20億8500万円で同91・9%増となった。
アジア事業のうち産業資材事業は、前期に引き続き船舶関連で、長崎で建造中の大型客船二番船工事が売上に貢献し、建機・農機向けの排ガス規制に対応する尿素SCRセンサーとモジュールタンクの販売も堅調に推移した。
また、中国では建機顧客の増産に伴う量産機械用部材の販売が回復した他、シールドマシン向けシール材の受注拡大もあり、売上高は59億7300万円で同11・7%増となり、営業利益は2億900万円で同80・8%増となった。
建設資材事業は、鉄道駅舎で使用される「エーストンシリーズ」(点字タイル等床材)の販売は堅調に推移したが、商業施設などの床材として使用される「スーパー・マテリアルズ」(セラミックタイル)の販売が大型物件の受注が相次いだ前年同期ほど伸びなかったことから、売上高は34億5500万円で同11・8%減となり、営業利益は5000万円で同42・9%減となった。
スポーツ施設資材事業は、「タラフレックス」(弾性スポーツ床材)と「モンドターフ」(人工芝)の販売は堅調に推移したが、「スーパーX」(全天候型舗装材)の販売が低調だったことから、売上高は9億5900万円で同17・9%減となり、営業利益は1億2800万円で同53・7%減となった。
ホテル事業は、朝食売上は堅調だったものの、インターネット予約販売が軟調だったことから、売上高は3億5400万円で同8・9%減となり、営業利益は1億2000万円で同17・8%減となった。
その他事業は、スポーツアパレル用品販売は5月に「MONTURA」ブランドの国内公式オンラインショップを開設し販売強化を図ったが、第1四半期における大阪の心斎橋店舗リニューアルオープンに伴う店舗改装費用やマーケティング費用が発生したことから、売上高は3億2900万円で同2・9%増となり、営業損失は4300万円(前年同期は1200万円の営業損失)となった。
以上のことからアジア事業全体では、売上高は110億7100万円で同0・6%減となり、営業利益は4億6600万円で同24・5%減となった。
北米事業は、原油価格の上昇後の安定した動きに伴い、シェール・オイル&ガス市場向けホース販売が回復基調に推移した。また、堅調な北米経済を背景に、飲料用ホースや高圧ホースなどの販売が堅調に推移したことなどから、現地通貨ベースでの売上高は対前年同期比7・0%増となった。さらに、為替の円安も影響し、売上高は113億2500万円で同7・3%増となり、営業利益は12億4300万円で同28・0%増となった。
欧州事業は、北米のシェール・オイル&ガス市場や南米地域の消防関連市場向け販売は堅調に推移したが、中東地域の石油業界向けホース販売が減少したことなどから売上高は21億4000万円で同3・5%減となった。また、品質管理基準の改定による評価損を計上したことなどから営業損失は1億3500万円(前年同期は3億1900万円の営業利益)となった。
通期の連結業績予想は、前回発表から変更はなく、売上高が470億円で前期比4・8%増、営業利益は21億円で同5・6%増、経常利益は24億円で同5・0%増、純利益は25億円で同59・5%増を見込んでいる。