弊社ゴムタイムス社は、10月20日10時30分から16時30分まで、森下文化センター3F第3研修室(東京都江東区森下3-12-17)で「ゴム薬品の配合設計技術の基礎から応用~難解な配合処方を、やさしく読み解く~」と題して技術セミナーを開催いたします。
【趣旨】
本セミナーでは、耐熱老化性に優れた加硫物が得られるパーオキサイド加硫およびキノイド加硫の配合処方、高い相乗効果を生み出す老化防止剤の組み合わせ方、着色・汚染を回避させる配合処方についてわかりやすく紹介します。
繰り返しの溶融成型が可能で幅広く注目を集めているPP・EPDM系動的加硫とも深く関わるEPDMパーオキサイド加硫の配合処方、高い耐熱老化性加硫物を与え根強い需要があるものの、系統だって紹介されることの少なかったキノイド加硫の配合処方、耐熱酸化性に加えて耐オゾン劣化性および耐疲労劣化性に対し相乗効果を生み出す老化防止剤の組み合わせ方、変色・汚染性のリスクを回避し得る配合処方について、具体的配合例を紹介します。また、応用展開に欠くことのできない作用機構についても触れ、難解な配合処方をやさしく読み解きます。
今回はとくに現在注目を集めているテーマへのゴム薬品の関わりにスポットを当てた内容で構成されており、日々の配合研究の一助になると考えております。ゴム製品の製造・開発に携われている技術者はもとより、ゴムの特性を活かした配合処方を提供されている原料ゴムメーカーの配合技術者、幅広い知識で提案型営業を目指されている商社の方々など、ゴム製品にかかわる多くの方々に有益な情報を提供します。
【受講対象者】
・ゴム製品の開発・製造に携わっている技術者・管理職
・ゴムの特性を活かした配合処方を提供・提案されている配合技術者
・ゴムおよびゴム薬品を扱う商社の担当者・幹部
【講師】
太智重光(ゴム薬品コンサルタント(元、大内新興化学工業))
【プログラム】
1.パーオキサイド加硫の配合処方…EPDM
1.パーオキサイド加硫概論
2.加硫密度向上の配合処方
3.加硫物の耐熱性向上の配合処方
4.耐スコーチ性の確保
5.老化防止剤による加硫阻害と選定
2.キノイド加硫の配合処方…ブチルゴム(IIR)
1.IIRのキノイド加硫概論
2.キノイド加硫でのゴム薬品の働き
3.加硫物の耐熱老化性向上の配合処方
4.老化防止剤による加硫阻害と選定
3.相乗効果を生み出す老防の配合処方
1.老化防止剤の相乗効果概論
2.酸化防止能の相乗効果
3.オゾン劣化防止能の相乗効果
4.疲労劣化軽減の相乗効果
4.着色・汚染リスクを回避する配合処方
1.Lab色差図と色差(ΔE)の意味
2.老防による接触汚染と対策
3.老防による移行汚染と対策
4.チタンホワイトによる老防の着色と対策
5.ポリマー加工時の着色性の改良処方
6.非汚染性オゾン老防の活用
5.Q&Aコーナー
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