通期予想を上方修正
タイヤ4社の2017年12月期第2四半期決算が出揃った。総じてタイヤ販売が好調だったことから全社が増収となったものの、原材料価格の上昇により、横浜ゴムが増益となった以外は減益となった。ただ、各社とも第2四半期の業績が想定を上回ったことに加え、タイヤ需要の堅調さや為替が円安傾向に推移していることなどから、全社が通期予想を上方修正した。
◇ブリヂストン
ブリヂストンは8月9日、東京都港区のブリヂストングローバル研修センターで決算説明会を開催し、江藤彰洋執行役副社長が2017年12月期第2四半期連結決算の説明を行った。
売上高は1兆7428億4700万円で前年同期比5・8%増、営業利益は2023億4000万円で同7・3%減、経常利益は1958億2700万円で同8・5%減、四半期純利益は1318億3900万円で同6・9%増となった。
タイヤ部門では、北米で乗用車・小型トラック用タイヤの販売本数が前年同期を下回ったものの、日本・欧州・中国・アジア太平洋州では販売が好調に推移した。これにより、同事業の売上高は1兆4397億円、同6・4%増となった。ただ、原材料・素材価格の上昇に伴い、営業利益は1851億円で同6・8%減となった。
加工品、スポーツ用品、自転車その他各種事業を行う多角化部門は、売上高が3107億円で同3・2%増となったが、営業利益は国内事業やBSAM多角化による利益減少の影響により171億円で同12・3%減となった。営業利益については、前年同期に比べ159億円の減益。その要因は原材料価格上昇でマイナス680億円、販管費でマイナス70億円、為替でマイナス40億円、売値MIX数量他でプラス651億円などとなった。
営業利益の増減要因について、江藤執行役副社長は