カネカ 太陽電池で世界最高効率の記録更新

2017年08月24日

ゴムタイムス社

 カネカは8月24日、最も普及している結晶シリコン太陽電池のセル変換効率で、世界最高となる26・63%を実用サイズ(180㎠)で達成し、昨年同社が達成した26・33%の記録を0・3ポイント更新したと発表した。

 この成果は、同社が開発を進めている結晶シリコン太陽電池(ヘテロ接合バックコンタクト型)で得られたもので、ネイチャー・エネルギーで発表した。

 また、同社が昨年達成した結晶シリコン太陽電池モジュールの世界最高効率である24・37%と合わせて、6月に各種太陽電池の変換効率の記録をまとめた「ソーラー・セル・エフィシェンシー・テーブルズ(バージョン50)」に世界最高値として掲載された。これらの成果はNatureasia・comにも掲載されている。

 同社は太陽電池の変換効率向上や製造コスト低減、信頼性向上などの技術開発に取り組むとともに、今回の成果を活用した高効率太陽電池の製品の実用化に向け開発を進め、ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)やネット・ゼロ・エネルギービル(ZEB)に貢献するソリューションの提供に注力していく方針だ。

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