手術用手袋に使用されるIRラテックスの需要が拡大している。
米国食品医薬品局(FDA)が昨年12月、医療用手袋に付いているコーンスターチなどのパウダーが安全性の面からリスク要因になりうるとして、パウダー付き医療用手袋の流通を差し止める措置を発表したためだ。
米国の医療機関からパウダー付き手袋が完全に消えることになり、天然ゴムラテックスの代替材料であるIRラテックスがにわかに脚光を浴びることになった。
手袋のパウダーは天然ラテックスゴム手袋の装着を容易にし、フィット感をよくする目的で使われている。
しかし、天然ラテックス中のタンパク質が汗によって溶出し、皮膚から体内にアレルゲンとして侵入。パウダーに付着したタンパク質が空気中に散布され、吸入アレルゲンとして作用するなど、安全性の面からリスクが指摘されていた。
こうした指摘を受け、FDAはパウダー付き医療用手袋の流通を禁止することにしたのである。
IRラテックスは、