豊田合成は8月30日、安全規制強化による世界各地域でのエアバッグの需要拡大などに対応するため、ベトナムに新工場を設立すると発表した。
生産子会社「豊田合成ハイフォン有限会社」(TGHP)の分工場として設立し、エアバッグ部品などを再来年7月から生産して、日本や北米、欧州などのエアバッグ最終組付拠点へ輸出する。新工場の設立に伴う投資額は2460万米ドル(約26億円)で、来年3月から工場建設を開始する。
同社は、エアバッグを中心とするセーフティシステム製品を重点事業と位置づけ、グローバルで生産体制の強化などを行っている。ベトナムにおける同事業の生産能力は、昨年度はエアバッグ部品が年産1450万個、ハンドルが年産220万本であ、2023年度にはエアバッグ部品を2300万個、ハンドルを320万本に増やす計画だ。