タイヤメーカー4社の17年12月期第2四半期連結決算の非タイヤ部門の売上高は、前年の第3四半期からATGセグメントを加えたため前年同期との比較ができない横浜ゴムを除くと、全社が増収となった。
セグメント利益については、スポーツ事業・産業品他事業ともに好調だった住友ゴム工業は増益だったが、ブリヂストンと東洋ゴム工業は減益となった。
ちなみに、ATGを除いた横浜ゴムのMBは減収減益となっている。
◆ブリヂストン
ブリヂストンの非タイヤ事業である多角化部門は、ベルトやホース、免震ゴムなどの化工品事業に、スポーツ用品事業や自転車事業を加えたセグメントである。
第2四半期の多角化部門は、売上高が3107億円で前年同期比3%増だったが、営業利益は国内事業や、米国子会社BSAM多角化での利益減少の影響により、171億円で同12%減となった。
通期の予想では、売上高が6200億円で前期比6%増、営業利益は350億円で前期比1%増を見込んでいる。
◆住友ゴム
住友ゴムの非タイヤ事業は、スポーツ事業と産業品他事業で構成されている。
第2四半期の合計売上収益は572億円で8%増、事業利益は44億円で同31%増となった。
このうち、スポーツ事業の売上収益は379億円で同5%増、事業利益は25億円で同2%増。産業品他事業の売上収益は193億円で同17%増、事業利益は19億円で同109%増と、いずれも増収増益だった。
産業品他事業は、医療用精密ゴム部品や制振事業が堅調に推移したことに加えて、OA機器用精密ゴム部品でもメーカーの生産が回復したことにより増販。土木海洋などのインフラビジネス販売も堅調に推移した。
こうした結果を受けて、スポーツ事業の売上収益を除き通期の予想を上方修正した。スポーツ事業の売上収益は800億円で前期比10%増、事業利益は35億円で同19%減、産業品他事業の売上収益は390億円で同10%増、事業利益は35億円で同30%増の見通しとなった。
◆横浜ゴム
横浜ゴムの非タイヤ事業には、