JSRは9月1日、ABS樹脂事業統合による新会社の発足が、当初の予定より遅れることになったと発表した。
同社と宇部興産、三菱ケミカルの3社は、JSRの完全子会社であるテクノポリマー(TPC)と、宇部興産・三菱ケミカルがそれぞれ50%ずつ出資するUMG・ABS(UMG)とのABS樹脂事業統合に関して、10月1日を予定日としてTPCとUMGの事業を統合し、3社で統合後の新会社を共同で運営することについて合意した株主間契約を締結した。
この統合は、UMG を吸収分割会社とし、TPC を吸収分割承継会社とする吸収分割の方法により行うこととしているが、関係各国の競争法その他関連法令に定める諸手続きに時間を要していることから、吸収分割の効力発生(新会社の発足)が遅延する見込みとなった。新たな効力発生日については、決定次第改めて発表する。