ブリヂストンは9月11日、ソリューションビジネスをリードするデータサイエンティスト育成に向けた研修プログラムを開始したと発表した。
同社は、商品企画、開発、製造、販売、顧客の製品使用過程など、バリューチェーンの各ステージで蓄積されたビッグデータや顧客ニーズなどの各種情報を、迅速かつ効果的に分析・解析し、課題把握からその解決策にまで対応できるデータサイエンティストの早期育成を目指している。
研修プログラムは、SASインスティテュート・ジャパンが既存のトレーニングプログラムを同社と共同で社内向けにカスタマイズしたもの。研修プログラムを通して、バリューチェーンの各ステージにおけるデータサイエンティストを育成することで、ソリューションビジネスの質をさらに高め、顧客への提供価値の向上を実現できるとしている。
第1回は同社社員23名を対象に研修プログラムを実施した。
同社は1月に、デジタルソリューションを推進するための専門組織「デジタルソリューションセンター」を新設。今後も、ICTや最先端技術の積極的な活用により、新たな価値を創出できる人材の育成やビジネスモデルの開発など、全社バリューチェーンを通じたイノベーションを推進していく方針。
同社が育成を目指すデータサイエンティストに必要なスキルセットは、課題背景を理解した上で、ビジネス課題を整理し、解決するビジネス力、情報処理、人工知能、統計学などの情報科学系の知恵を理解し、使うデータサイエンス力、データサイエンスを意味のある形に使えるようにし、実装、運用できるようにするデータエンジニア力。
また、早期に100名のデータサイエンティストの育成を目指すとしている。