独ランクセスは9月11日、収益性のある成長戦略を加速すると発表した。
同社は今後数年間に安定性と収益性のさらなる向上を図ることを目指し、新たな中期目標を設定した。2021年以降、特別項目を除いたEBITDAにより測定した営業利益を14%から18%と見込んでいる。ちなみに、昨年度の営業利益は12・9%。
さらに、同社グループは業績の変動幅を抑え、一層の安定化に努めるとともに、販売量でも引き続き世界の国内総生産(GDP)を上回る成長を目指す。
これらの新たな目標達成のために、同社は明確な基準の下、現在のポートフォリオを引き続き強化、市場ポジションをリードし、さらには持続的に高い収益を生み出せるポートフォリオの事業活動に注力していく。
昨年から2020年の間に、平均20%の投下総資本利益率(ROCE)を生み出すプロジェクトを含む、約4億ユーロの有機的投資を行う。同社グループの昨年度のROCEは6・9%。
さらに同社は市場変動の影響をより低減するため、より広域な地域と業界をベースにした、一層バランスのとれた事業の多様化を図っている。
アジアや北米のような成長市場における販売シェアの増加、さらには革新的な製品用途によって、電気・電子、エネルギーなどの魅力的な顧客産業におけるプレゼンスの拡大を図る。