独ランクセス 膜エレメント製品を能増

2017年09月12日

ゴムタイムス社

 独ランクセスは9月12日、逆浸透(RO)膜エレメントへの需要増加に応えるため、ドイツ・ビターフェルド拠点における製造能力を倍増したと発表した。

 RO膜エレメント市場は今後数年間にわたり、平均年率10%を上回る成長が続くと予想されている。ビターフェルド拠点の製造能力はすでにほぼ限界であったことから、同社は昨年8月、同拠点の製造能力を2倍にすることを発表していた。

 「レバブレン」製品群向け膜エレメントの製造は、まず複数の個別層からなる薄膜コンポジットの製造からスタート。ポリスルホン支持層と活性ろ過層が、不織布の基材に形成される。

 活性ろ過層はポリアミドからなり、複雑なコーティングプロセスによって作られる。これらのRO膜は平坦な部品として製造され、その後、オートワインダーによって、スパイラル型エレメントになるよう巻き取られる。この構造によって、未処理水を膜の表面に導き、透過水(ろ液)を集めることが可能になる。

 同社はビターフェルド拠点で、膜エレメントプラントに加え、均一粒径イオン交換樹脂を扱う世界最大のプラントを稼働している。

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