クラレは9月12日、本社でエバール事業に関する説明会を開催し、伊藤正明社長があいさつを行った後、山口勝正エバール事業部長が現状と今後の展開について説明を行った。
エチレン―ビニルアルコール共重合体のエバールは、高いガスバリア性を特長としている。フィルムやボトル、カップ、チューブなど様々な食品包装用途で使われているほか、自動車の燃料タンクなど産業用でも採用され、同社がグローバルで65%のシェアを持っている。
新興国では今後、年率10%の伸びが見込まれており、そうした地域の新規用途の採用事例として、保管中の穀物をカビ・昆虫・湿気から守り、フードロスを低減するための「穀物保存パック」、安価で軽量、簡便な包装でミルクをより広く流通させるための「UHT(超高温殺菌ミルクパウチ)」を挙げた。
また、金属缶の代替を目指し、エバールに酸素吸収性を持たせた「エバールAP」のような製品も開発していることを紹介した。
生産については、