ブリヂストンタイヤジャパンは9月10日、兵庫県の神戸国際展示場で「技能グランプリ全国大会」と「生産財セールスマンコンテスト」を開催した。
技能グランプリ全国大会は第8回、生産財セールスマンコンテストは第3回目を迎えた。
技能グランプリ全国大会はTB用タイヤのメンテナンス作業品質向上及び、サービス網の充実を目的に10年からスタート。
今年は5月から都道府県大会・ブロック大会で開催された予選大会を勝ち抜いた44名が全国大会に出場。競技は1人作業と2人作業の2競技で、今年のテーマは「作業事故の撲滅」「車輪脱落事故の撲滅」「作業価値創造とお客様への訴求」のもと、タイヤメンテナンスサービスの整備の知識と技能を競った。
1人作業は全国予選会を勝ち抜いた30人が参戦。制限時間22分以内に左リアの内外のローテーション作業をするもの。30名中上位8名を入賞者とし、技能エキスパートとして認定される。さらに技能マイスターは順位に関係なく、①必須作業項目が満点②作業規定時間内③認定試験80点以上の、すべて満たす競技者が対象となり認定を受けることになっている。
また、2人作業は7組が競い合い、制限時間33分以内に左右フロントと左リアのローテーション作業を行った。審査内容は、作業中に1人が電話応対で一旦離脱するという場面設定があり、そのなかで声がけや作業の進捗についての申し送りなど2人の作業がスムーズに行われているかが審査される。
メディア向け説明会では、中道護生産財タイヤソリューション事業担当専務執行役員は、輸送業界を取り巻く環境と課題を説明し、メンテナンス作業はひとつの重要な商品と強調。その上で新品タイヤ、リトレッドタイヤ、メンテナンスサービスを提供するタイヤソリューションビジネス「エコバリューパック」の提案をさらに強めていくなかで「作業員の育成のために、安心・安全を第一に取り組み、作業の標準化を行うことで、メンテナンス作業の向上をさらに高めていきたい」と語った。
一方、生産財セールスマンコンテストでは、全国からの生産財カンパニー直営店や代理店セールスマンが169人が参戦した。今年7月から開催されたエリア予選やブロック予選から勝ち抜いた16人が頂点を競った。
前回のコンテストは、タイヤメンテナンスの重要性や具体的なユーザーメリットの提示などタイヤメンテナンスサービスの訴求力の向上をテーマにしていたが、今年は新品タイヤとリトレッド、メンテナンスサービスの3つを組み合わせたタイヤソリューションビジネス「エコバリューパック」の提案力の向上をテーマに競い合った。
参加者は制限時間30分のなかで「ブリヂストンのシェア5%で30台保有の劣勢ユーザー」の場面が設定され、①お客様が抱える課題や困りごとの把握②課題や困りごとの解消に結び付くタイヤソリューションの提案力の向上ができているか否かを審査された。
表彰式では、新たに技能マイスターに、ブリヂストンリテール長野㈱ミスタータイヤマン松本店の伊藤仁氏とブリヂストンタイヤサービス西日本㈱タイヤサービス小牧店の青山貴幸氏の2人が認定された。そのほか、技能グランプリ1人作業部門の最優秀賞はブリヂストンタイヤサービス東日本ミスタータイヤマン野田店の間中元気氏、2人作業部門の最優秀賞はブリヂストンリテール長野ミスタータイヤ万長野東店㈱の倉石圭氏と笠原史統氏が受賞した。生産財セールスマンコンテストの最優秀賞はブリヂストンタイヤサービス西日本㈱タイヤサービス佐賀大和点の横山裕司氏となった。