ゴム関連非上場企業の業績調査 売上減も利益2桁増

2017年10月20日

ゴムタイムス社

 本紙は非上場ゴム関連企業を対象に業績調査を実施し、回答のあった94社の業績を集計した。16年度決算を基本としたが、決算月の関係で15年度決算の数字を用いた企業もあった。94社のうち売上高を公表した企業は90社、営業利益は65社、経常利益は77社、純利益は64社だった。

 集計結果によると、90社の売上高は5072億8100万円。前期との比較が可能な88社の合計は5024億3000万円となり、前期に比べ159億6300万円、3・1%減少した。

 売上高1位は工業用ゴム・樹脂製品総合商社ニシヤマの315億600万円で前期比2・6%増、シール製品などを製造する2位三菱電線工業は295億5700万円で同16・7%減、3位の自動車用ゴム部品メーカー倉敷化工は279億2400万円で同1・7%増となり、4位にショーワグローブ、5位には三ツ星ベルト販賣が続いた。

 増収率で見てみると、最も高かったのは防振・免震ゴムなどを製造するヤクモで同13・6%増。次が工業用ゴム・樹脂製品の加工などを行う蒲田工業の同11・0%増、3位は工業用ゴム・樹脂専門商社である蒲田ゴムの同9・8%増、4・5位には日本シール精工、ユアサ化成が入っている。

 88社中50社が増収となった。また、上位10社の売上高が占める割合は38・4%で、前期の39・1%から0・7ポイント減少した。

 65社の営業利益は150億9500万円。前期との比較が可能な60社の営業利益は139億6700万円で、前期に比べて16億2000万円、同13・1%増となった。

 営業利益の1位は倉敷化工の19億4800万円で同26・7%増、2位のニシヤマは16億4300万円で同20・5%増、3位三菱電線は11億2600万円で同29・2%減となり、4位に日本通商、5位は早川ゴムとなった。

 営業増益率の1位はヤクモで同1022・2%増、次がゴムロールを始めとするゴム・樹脂製品メーカーの明治ゴム化成で同922・2%増、3位は手袋・衛生用品などの総合メーカー宇都宮製作の506・1%増、4位に福山ゴム工業、5位は蒲田工業だった。

 3桁増となった企業が7社あったほか、2桁増となった企業も19社あり、前期に比べ大幅に利益を改善させた企業が目立った。減益企業は28社に留まっている。

 77社の経常利益は199億2200万円で同12・0%増。前期との比較が可能な75社の営業利益は192億2400万円で、前期に比べ23億8500万円、14・2%増加した。

 経常利益1位は

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