熱可塑性エラストマー(TPE)は架橋ゴム製品の製造過程での省エネルギーや環境対応の面から高く評価され、リサイクル性及び充填材が少なく軽量化にも結びつき成形加工等の取り扱いの容易さもあり、 従来より架橋ゴムからの代替えが進んできた。
TPEのなかでもオレフィン系熱可塑性エラストマーは、近年の環境意識の高まり、自動車材料、家電材料分野等の脱塩ビ、加硫ゴムのリサイクル化、軽量化の要求から、加硫ゴムおよび塩ビ代替材として、近年、高い成長率を示している。
オレフィン系TPEは、非架橋型タイプの「TPO」と動的架橋タイプの「TPV」に大別されるが、近年は非架橋型タイプの「T