ゴム射出成形機のパイオニアである松田製作所(埼玉県久喜市、鈴木康三社長)は10月3日、今春にドイツの「DESMA(デスマ)」社と業務提携を締結したと発表した。
デスマ社は欧州でゴム射出成形機の分野では多くのシェアを占めており、同社のグローバル展開における地域別戦略と互いの技術力向上に対する取り組みの方向性が合致したことにより、今回の業務提携に至った。
協業の第一弾として、NAFTA(北米自由貿易協定)市場で日系企業に焦点を当て、そのニーズに合った製品を共同開発。これをベースに販売・サービス業務での協力体制の構築を目指す。
共同開発する機械については、デスマ社の竪型ゴム射出成形機「シグマFシリーズ」の型締装置をベースに、射出ユニットは松田製デザインのFILO(先入後出システム)とデスマ社製デザインのFLFO(先入先出システム)の両タイプの互換性を可能とした機械であり、最もニーズの高い250tを開発していく。
製造は20年前以上からインドのアーメダバードで拠点を構えているデスマ・インドで行う計画だ。
また、共同開発した機械のブランド名は、「DASMA」と「MATSUDA」の両社名を組み合わせ、「desmatsuda」とした。両社から